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JEPN staff

JEPN hosts the 2nd Student Conference and the 13th University Staff Meeting: Discussions on Efforts for Refugee Students, Including Employment Support Initiatives

更新日:11月11日



JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催し、各大学の取り組みの共有や難民・避難民の学生の受け入れに関する情報提供などを行っています。

大学の長期休暇となる8月には、学生主体の会議と大学関係者主体の会議という、二つの会議を実施しました。


  1. 8月8日第二回学生会議


1年ぶりに、難民の背景をもつ学生と、日本国内の学生サポート団体に所属する学生が集まりました。

各大学がウクライナの学生を受け入れてから約2年半が経過し、その間受け入れをしてきた大学やサポート学生がどのように関わってきたのか、広く受け入れの意味も考えながら4つのテーマで議論をしました。昨年と同じ、国際基督教大学ダイアログハウスの国際会議室を会場に、11大学から19名のサポート学生が参加しました。ウクライナの学生5名、シリアの学生1名も参加し、日本での滞在が長くなる中で、学生たちにとって必要なサポートや課題も変化してきています。

そうした変化にどのように対応していくかも含めて、受け入れの意義を考えました。


オープニングの後、学生主体でアイスブレイクを行いました。その後、パスウェイズ・ジャパン代表の折居より、過去の学生会議やリユニオンイベントなどの成果・課題を共有し、今回のグループワークのテーマ、進め方を説明しました。



今回は以下の4つのテーマに分かれてグループワークを行いました。

①難民・避難民の学生の入学時に、学生が求められていること

②難民・避難民の学生と日本出身の学生の出会いのきっかけづくり

③難民・避難民の学生の就活を、日本出身の学生はどうサポートできるか

④大学が難民・避難民の学生を受け入れる意義




各グループに、サポート学生のファシリテーターが配置され、彼らが中心となってそれぞれのテーマについて、話し合いました。ファシリテーター以外の学生は時間を区切ってグループを移動し、4つのテーマ全てについてディスカッションをしました。

昼食の後、ファシリテーターが各グループで出た意見を総括して発表しました。



テーマ1:「難民・避難民の学生の入学時に、学生が求められていること」について

学生、スタッフ、教授など、立場によってできることが異なること、大学によってもできることが異なるため、それぞれの役割やメリットデメリットについて話し合いが進みました。また、避難民学生への接し方についても、学生むけに研修などがあると良い、といった意見が出ました。


テーマ2:「難民・避難民の学生と日本出身の学生の出会いのきっかけづくり」について

各大学で取り入れられている、バディシステムについての検証をしました。よかった・よくなかったの両方の意見があり、それぞれについて学校ごとに異なる事情も含めて話し合いました。


テーマ3:「難民・避難民の学生の就活を、日本出身の学生はどうサポートできるか」について

多くの学生にとってとても重要な就活についてのグループでは、就職活動を終えたばかりの日本人学生がファシリテーターとなり、日本での就活についてどんな準備が必要かなどの情報を交えながら、議論が行われました。留学生向けの就活情報が少ない、日本独特の就活システムの理解の欠如などの課題をどのように解決できるかが大きなトピックでした。


テーマ4:「大学が難民・避難民の学生を受け入れる意義」について

避難民学生の教育の道を開く、という大きな意義の他にも、日本の学生に与えるインパクトや、国際的な大学として、イメージアップ+多様性への理解などの意義があるのではないかという意見が出ました。



  1. 8月28日第14回JEPN対面会合


8月28日(水)に立教大学で行われた第14回JEPN対面会合では、午前中は第2回学生会議でファシリテーターを務めた学生が参加し、学生会議の総括をしました。

その内容を受けて、対面会合では大学関係者が学生とともに同じ内容について話し合い、さらに理解を深め、今後のアクションを考えるステップとなりました。



また、午後には就職活動に焦点をあて、国際留学生協会の清水逸枝様にご登壇いただき、留学生全般の就職活動について、状況や課題を共有いただきました。

その後グループワークを行い、講演から学んだこと、すぐにアクションにうつせそうなことを話し合いました。



講演からは、就職先を大企業に限定しなくて良いことや、就活のシステムの情報提供が大切なこと、改めて日本語能力が必要であること、日本社会との接点を作り、人脈を広げていくことなどのポイントを学んだという意見が上がりました。


逆に、大学側としてどこまで介入すべきかなどの悩みも共有されました。


また、アクションとしては、キャリアセンターとの情報交換、日本社会との繋がり作りのサポート、就活に関するサポート方法の見直しなどが挙げられました。

様々な大学や学生との繋がりによって、ネットワーク全体で今後の体制をどうしていくべきかを検討したり、グッドプラクティスの共有ができることが何よりの成果だと感じさせる会合となりました。


今後も教育・就労を通じて日本に難民・避難民の学生を受け入れる教育パスウェイズの発展のため、定期的に会合を行ってまいります。JEPNへの参加にご興味のある方は、以下よりお問い合わせください。



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