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第3回学生会議と第18回JEPN対面会合を開催: 難民・避難民の学生のトラウマ経験と大学の役割について

JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催し、各大学の取り組みの共有や難民・避難民の学生の受け入れに関する情報提供などを行っています。

大学の長期休暇となる8月に、年に1度の学生による会議と、初の関西での開催となった龍谷大学での教職員対面会合を開催しました。



1.    2025年8月7日第三回JEPN学生会議@ICU:テーマ「Post trauma growth(トラウマとなる経験を経ての成長)」


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昨年に続いて 、難民・避難民の学生と日本社会出身の学生が、国際基督教大学ダイアログハウスに集まり、11の大学と2つの高校から、計25人の学生が参加しました。今年度より難民・避難民に関わる学生団体に所属する大学生や高校生も新たに加わっています。


オープニングの後、ゲーム形式で参加者全員が自己紹介を行いました。そして始めに「レジリエンス について」を テーマに、NPO法人TELLのArnold Arai氏により講義が行われました。


その後 、難民・避難民の学生2名から、戦争下の母国を離れて他国に逃れた経験や、大学や周囲の人々との共感の経験等が共有されました。

この経験談を踏まえグループに分かれて活発な議論が展開されました。閉会後も多くの学生が会場に残り、コーヒーを飲みながら親交を深めました。


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2. 2025年8月22日第18回JEPN対面会合@龍谷大学(ハイブリッド開催)

8月22日(金)、京都の龍谷大学で初の開催開催となる第18回JEPN対面会合が開催されました。午前のセッションでは、『外国人女性の会パルヨン』代表のハッカライネン ニーナ氏より外国人女性や避難民向けのメンタルヘルス・心理社会的サポートの活動紹介がありました。続いて、同じくパルヨンの活動に関わる関西看護医療大助教授・臨床心理士の花村カテリーナ氏より、「避難民学生のために受け入れ大学ができること-避難民のカウンセリングの経験から-」というテーマで講演がありました。

その後、先に開催された「第3回JEPN学生会議」に参加した学生からのフィードバック報告が行われ、当事者の声が共有されました。この内容を踏まえ、教職員によるグループディスカッションでは、メンタルヘルスの課題に大学コミュニティがどのように取り組むことができるか、具体的な事例とともにグッドプラクティスや今後の課題について活発な意見交換がなされました。


午後のプログラムでは、関西圏の3大学(龍谷大学・関西学院大学・天理大学)から、避難民・難民の学生の受け入れに関する経験の共有がありました。受け入れ体制の整備や奨学金制度、生活・住居支援、進路サポート、さらには留年や学業継続への柔軟な対応など、現場での工夫と課題が率直に共有され、参加者の関心を集めました。

 

最後に、JEPNのより円滑な運営を目指し、規約改定に関する協議が行われ、持続可能なネットワークの構築に向けた議論によって、会合は締めくくりとなりました。


今後も教育・就職を通じて日本に難民・避難民の学生を受け入れる教育パスウェイズの発展のため、定期的に会合を行ってまいります。なお、JEPNへの参加にご興味のある大学関係者は、以下よりお問い合わせください。


 
 
 

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