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- JEPN hosts the 2nd Student Conference and the 13th University Staff Meeting: Discussions on Efforts for Refugee Students, Including Employment Support Initiatives
JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催し、各大学の取り組みの共有や難民・避難民の学生の受け入れに関する情報提供などを行っています。 大学の長期休暇となる8月には、学生主体の会議と大学関係者主体の会議という、二つの会議を実施しました。 8月8日第二回学生会議 1年ぶりに、難民の背景をもつ学生と、日本国内の学生サポート団体に所属する学生が集まりました。 各大学がウクライナの学生を受け入れてから約2年半が経過し、その間受け入れをしてきた大学やサポート学生がどのように関わってきたのか、広く受け入れの意味も考えながら4つのテーマで議論をしました。昨年と同じ、国際基督教大学ダイアログハウスの国際会議室を会場に、11大学から19名のサポート学生が参加しました。ウクライナの学生5名、シリアの学生1名も参加し、日本での滞在が長くなる中で、学生たちにとって必要なサポートや課題も変化してきています。 そうした変化にどのように対応していくかも含めて、受け入れの意義を考えました。 オープニングの後、学生主体でアイスブレイクを行いました。その後、パスウェイズ・ジャパン代表の折居より、過去の学生会議やリユニオンイベントなどの成果・課題を共有し、今回のグループワークのテーマ、進め方を説明しました。 今回は以下の4つのテーマに分かれてグループワークを行いました。 ①難民・避難民の学生の入学時に、学生が求められていること ②難民・避難民の学生と日本出身の学生の出会いのきっかけづくり ③難民・避難民の学生の就活を、日本出身の学生はどうサポートできるか ④大学が難民・避難民の学生を受け入れる意義 各グループに、サポート学生のファシリテーターが配置され、彼らが中心となってそれぞれのテーマについて、話し合いました。ファシリテーター以外の学生は時間を区切ってグループを移動し、4つのテーマ全てについてディスカッションをしました。 昼食の後、ファシリテーターが各グループで出た意見を総括して発表しました。 テーマ1:「難民・避難民の学生の入学時に、学生が求められていること」について 学生、スタッフ、教授など、立場によってできることが異なること、大学によってもできることが異なるため、それぞれの役割やメリットデメリットについて話し合いが進みました。また、避難民学生への接し方についても、学生むけに研修などがあると良い、といった意見が出ました。 テーマ2:「難民・避難民の学生と日本出身の学生の出会いのきっかけづくり」について 各大学で取り入れられている、バディシステムについての検証をしました。よかった・よくなかったの両方の意見があり、それぞれについて学校ごとに異なる事情も含めて話し合いました。 テーマ3:「難民・避難民の学生の就活を、日本出身の学生はどうサポートできるか」について 多くの学生にとってとても重要な就活についてのグループでは、就職活動を終えたばかりの日本人学生がファシリテーターとなり、日本での就活についてどんな準備が必要かなどの情報を交えながら、議論が行われました。留学生向けの就活情報が少ない、日本独特の就活システムの理解の欠如などの課題をどのように解決できるかが大きなトピックでした。 テーマ4:「大学が難民・避難民の学生を受け入れる意義」について 避難民学生の教育の道を開く、という大きな意義の他にも、日本の学生に与えるインパクトや、国際的な大学として、イメージアップ+多様性への理解などの意義があるのではないかという意見が出ました。 8月28日第14回JEPN対面会合 8月28日(水)に立教大学で行われた第14回JEPN対面会合では、午前中は第2回学生会議でファシリテーターを務めた学生が参加し、学生会議の総括をしました。 その内容を受けて、対面会合では大学関係者が学生とともに同じ内容について話し合い、さらに理解を深め、今後のアクションを考えるステップとなりました。 また、午後には就職活動に焦点をあて、 国際留学生協会の清水逸枝様にご登壇いただき、留学生全般の就職活動について、状況や課題を共有いただきました。 その後グループワークを行い、講演から学んだこと、すぐにアクションにうつせそうなことを話し合いました。 講演からは、就職先を大企業に限定しなくて良いことや、就活のシステムの情報提供が大切なこと、改めて日本語能力が必要であること、日本社会との接点を作り、人脈を広げていくことなどのポイントを学んだという意見が上がりました。 逆に、大学側としてどこまで介入すべきかなどの悩みも共有されました。 また、アクションとしては、キャリアセンターとの情報交換、日本社会との繋がり作りのサポート、就活に関するサポート方法の見直しなどが挙げられました。 様々な大学や学生との繋がりによって、ネットワーク全体で今後の体制をどうしていくべきかを検討したり、グッドプラクティスの共有ができることが何よりの成果だと感じさせる会合となりました。 今後も教育・就労を通じて日本に難民・避難民の学生を受け入れる教育パスウェイズの発展のため、定期的に会合を行ってまいります。JEPNへの参加にご興味のある方は、以下よりお問い合わせください。 お問い合わせフォーム
- 第11回会合:ウクライナ避難民の学生・学生サポート団体も交え、受け入れ時の取り組みと就活支援について協議
JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催し、各大学の取り組みの共有や難民・避難民の学生の受け入れに関する情報提供などを行っています。各大学がウクライナの学生を受け入れてから約2年が経過することを踏まえ、これまでの受け入れの振り返りと、今後重要となる就活支援をテーマに、2024年3月8日(月)に対面会合を開催しました。明治大学に会場を提供いただき、当日は対面の会場に11大学から19名が参加、また、関西地域の2大学4名の方がオンラインで参加し、合計13大学26名が集いました。また、ウクライナの学生5名、受け入れに関わる2つの大学の学生団体のメンバー4名も参加し、学生の視点から見えた課題や今後の提案を共有していただきました。 セッション1:避難民の学生の受け入れを振り返る:実績と教訓 午前中のセッションでは、ウクライナの学生の受け入れを振り返り、今後への教訓を話し合いました。 まず、上智大学で難民のサポートを行う学生団体Sophia Refugee Support Group(SRSG)から、受け入れに際しての大学とSRSGによる取り組みの紹介と、より良い受け入れに向けた課題提起がなされました。その中では、オリエンテーションの実施など学生の生活の立ち上げに効果があった施策があった一方で、継続的な関係構築には課題が残ったことが共有されました。今後に向けては、大学内で難民や人道危機についてもっと広く周知をすべきではないか、ウクライナだけではなく他の難民に背景のある学生にもどのようにすれば広げられるのか、という課題が参加者に投げかけられました。 続いて、現在JEPNの大学で学ぶウクライナの学生3名から、自身の経験を共有しながら、今後に向けた提案がありました。来日当初に、日本語でのコミュニケーションや銀行口座の開設・病院など様々な難しさがあった経験を共有しながら、大学や学生団体、寮などでのサポートが役立ったことを話していただきました。今後に向けては、大学での成績付けなど学業を続けるためのより詳しい説明や日本人や他国の留学生などと協働するイベントの開催といった提案がされると共に、バディシステムといった形式ではなく個人として友人関係を築いていきたいという希望も共有していただきました。 そして、大学からは創価大学と長崎大学の職員から、大学での避難民学生への支援とそこから見えた課題、今後の展望についてお話をいただきました。その後のグループワークでは、大学職員、ウクライナ避難民の学生、学生団体のメンバーが1つのグループに混ざりながら、各大学でのグッドプラクティスの共有と今後の受け入れに向けた改善点について話しました。 (左より上智大学の学生の発表、ウクライナ学生の発表、創価大学の発表) セッション2:ウクライナ学生の就活支援にどう取り組むか 午後のセッションでは、今後重要となる就活支援をテーマに行いました。 まず、上智大学のキャリアセンターの担当者より、留学生が直面する日本の就活支援の難しさと上智大学での取り組みについて発表いただきました。海外と日本では、就活のスケジュールや選考で求められる内容が大きく異なり、留学生はポテンシャル重視の日本での新卒採用の知識や、選考過程で必要なアピールポイントが不足しがちであること等が共有されました。そのため、大学側から早い段階から情報提供し、学生がインターンシップなど日本企業で働く経験を持つことが重要であるとの提案がありました。 その後、実際に就活に取り組むウクライナの学生から、現在までの就活の模様と苦労した点、また今後に向けてどのようなサポートが望ましいか提案がありました。 2名の発表をうけて、グループワークでは各大学での現在の取り組みと課題、今後取り組むべきことについて協議しました。学生のグループでは、当事者の視点から、就活における課題と今後自分が取り組むこと、大学側に期待することを話し合いました。 (左より上智大学キャリアセンターの発表、ウクライナ学生の発表、グループワークの発表) 2つのセッションとも、大学側の視点と学生の視点の両方が入ることで議論が深まり、参加した大学の方からは「学生がどのように思っているか、率直な思いを知ることができ、今後の取り組みを考えるための新しい視点を得ることができた」といった感想をいただきました。 就活支援に関しては、事務局を務めるパスウェイズ・ジャパンでも、学生向けの情報提供や企業とのネットワーク構築、採用に関心を持つ企業と学生が交流するイベント開催等、活動を拡充しています。JEPNでは、学生に向けた機会や情報を各大学の方々と共有しながら、難民・避難民の学生が各自の目指すキャリアを見つけ実現できるよう支援していきます。 今後も教育・就労を通じて日本に難民・避難民の学生を受け入れる教育パスウェイズの発展のため、定期的に会合を行ってまいります。JEPNへの参加にご興味のある方は、以下よりお問い合わせください。 お問い合わせフォーム
- JEPN会合を対面で開催いたしました
2023年4月18日火曜日 10:00 a.m.-15:30 p.m. JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催しています。 この度、ネットワーク結成後初めての対面での会合を国際基督教大学ダイアログハウスを会場に開催いたしました。 16大学の関係者が集まり、各大学の事例共有、情報交換などを行いました。また、JICUFより、12月に日本で行われる「教育パスウェイズのためのグローバルタスクフォース」に関する説明や、パスウェイズ・ジャパンより、「教育パスウェイズの必要性と必要最低基準の順守に関して」と題し、参加者への説明を行いました。 オンラインで話し合いを重ねていた各大学の担当者が一堂に会し、ウクライナ人学生の受け入れに関わるさまざまな気づきや学び、課題を共有し、有意義な1日となりました。 JEPNでは、今後も日本における教育パスウェイズの発展のため、定期的に会合を行ってまいります。 JEPNへの参加にご興味のある方は、以下よりお問い合わせください。 お問い合わせフォーム