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  • 「JEPN学生リユニオン・デイ」を開催しました

    JEPNでは、日本に受け入れた難民の背景を持つ学生たちが集まり、他の学生や企業の方など様々な方々の交流をもち、今後のキャリアについて考えるために、毎年3月に「学生リユニオン・デイ」を開催しています。 今年は、学生同士の繋がりを深めるため、日本の大学生のほか、難民・避難民の学生との交流に関心を持つ高校生も参加。難民・避難民の学生58名、企業・行政の方などゲスト46名、大学生・高校生42名、スタッフ23名、合計169名が集う盛大な会となりました。 卒業後のキャリアへ動く一歩となる「就活レクチャー」 「リユニオン・デイ」は自身を振り返り今後のキャリアを考える機会にもなります。今年は、日本での就活に早期から準備し、海外に比べて早期から開始する日本の就活に乗り遅れることなく進路選択ができるよう、非正規生と学部の1−2年生を対象にした就活のレクチャーを行いました。当日は、 留学生支援ネットワーク (Bridge&Partner Japan) 國井久美子様を講師に招き、日本の就活の特徴や企業の評価基準、スケジュール、試験の内容など、就活に関して早期に知っておくべきことについて網羅的にお話しいただきました。 様々な目的に合わせて交流を深める「カフェトーク」 その後、コーヒー等をのみながらリラックスした雰囲気の中で話し、交流を深める「カフェトーク」を実施しました。テーマを大きく2つに設定し、採用・インターンに関心を持つ企業の方に参加いただき、仕事やキャリアについて話すグループと、先輩学生がファシリテーターとなり日本の生活や文化などについて話すグループに分かれました。各グループとも和やかな雰囲気の中、学生たちは、就活の進め方や学生時代に頑張ること、入社後の仕事について質問し、将来のキャリアを具体的に考えていく機会となりました。 難民・避難民の学生と大学生・高校生が交流する「ブースタイム」 カフェトークで交流を深めた後は、学生がグループごとにブースを設け、参加者がブースを回る中で交流を深めました。ウクライナの学生は伝統的な人形作り、シリアの学生は料理やアラビア習字と、それぞれ文化紹介のブースを設け、多くの参加者が集まりました。また、8校の大学・高校の大学生・高校生達が、自分たちの活動紹介や参加者が楽しめる日本の文化紹介のブースを出展し、難民・避難民の学生も日本の学生との交流を楽しんでいました。   その後のパフォーマンスタイムでは、ウクライナとシリアの学生が歌のパフォーマンスを披露。日本の参加者にとっては初めて聞く音楽でしたが、会場が一体となって盛り上がりました。 最後に行われたレセプションでは、難民・避難民の学生を支える企業・行政・財団の方にもお集まりいただき、新しくプログラムに採用された学生を歓迎すると共に、今年大学を卒業する学生の門出を祝しました。 *新入生と卒業生のスピーチは こちら 参加者のコメント 難民・避難民の学生 他の学生がどのような状況なのか知ったり、同じ状況を経験した他の学生から将来のロードマップを聞いたりすることができました。 普段出来ない経験もたくさんあって、とても充実した時間を過ごすことができました。 普段会うことのない様々な方々と話したり、親しくなったりすることができました。そのような方々と話すことで、たくさんの新しい視点を得ることができました。 ブース出展した大学生・高校生 避難民の方や他の大学の学生と関わる貴重な機会となりました。展示をきっかけに様々な人と交流を深めるきっかけとなりました。また、自分たち以外の団体がどのような活動をしているのか知るきっかけとなり、難民・避難民の学生の方だけでなく団体同士での連携や交流を深める機会となりました。 初めてイベントに参加しましたが、日本語が上手な方ばかりで驚くと同時に、新たな知識を得られたり、実際に交流できたことは貴重な経験になりました。 難民という共通のテーマに関心を持った方たちと会話したり、ときにはお褒めの言葉をいただけたりととても貴重な経験になりました。 ゲスト 初めて参加しました。語学力(英語)はもちろん、ITスキルや社会に対する意識が高い学生が多くいることがうかがえ、また、日本で就職したい、という強い意欲もある学生たちが多く驚きました。 様々な学生と直接、気軽にコミュニケーションをとるいい機会でした。イベントは 居心地がよく、オープンな環境で、 学生について学ぶことができました。 みなさん具体的な夢や質問をお持ちであることは非常に良かったと思います。 JEPNでは、今後も、難民・避難民の学生同士、日本の学生、企業など社会の様々な方がつながる機会を作りながら、難民・避難民の学生の受け入れが日本で広がるよう取り組んでいきます。

  • JEPNリユニオン:新入生と卒業生のスピーチ

    <新入生> シリア出身・ラーマさん この奨学金をいただくことに感謝をお伝えしたいと思います。私のことを信じて選んでくれて、本当にありがとうございます。 では今日はこの奨学金を得るための努力について話したいと思います。この奨学金をもらうために、もちろん 多くの努力が必要だと思います。努力を続けることができたのは、私の目標は最初から明確だったからです。目標が明確にあれば何にでも頑張ることができました。明確にするためにも、分からないことがあるときは、質問をすることが大切だと思います。私の場合も、パスウェイズ・ジャパンと先輩方がいて、分からないことがあればいつでも相談できました。彼らの経験を参考にしながら、できる道を見つけることができました。 大学では、心理学を勉強する予定です。また言語と言語学にも興味があるので、その2つの勉強を学びます。組み合わせることで、人の心と言葉の関係についてもっと深く理解できると思いますから、この2つの専攻を勉強したいと思っています。後、私は、昔から人を理解することが好きでしたから、感じだけではなく、もっと言葉で説明できるようになりたいと思います。 最後に強調したいことは、本当にパスウェイズ・ジャパンのお陰で、私はやりたいことをやるために、色々なたくさんのきっかけをもらえることができました。心から感謝します。これで以上です。ありがとうございました。 *国際基督教大学に入学後、教育パスウェイズのプログラムを実施している国際基督教大学財団(JICUF)のウェブサイトに ラーマさんのインタビュー が掲載されました。 ウクライナ出身・カテリーナさん 私はカテリーナと申します。ロシアによる全面侵攻のために、2022年8月に日本の佐賀に避難しました。佐賀では2023年10月から2025年3月まで日本語学校で勉強していました。佐賀ランゲージセンターで勉強していた間に、一生懸命日本語を学んで、日本語能力試験N3に受けました。残念ながら、12月の日本語能力試験にはN2まであと1点足りませんでしたが、こんなに高い点数が取れて嬉しかったです。一生懸命日本語を勉強したからこそ、わずか6か月で、私はこの結果を達成しました。 今の世界情勢が不安定なので、ウクライナに戻るのは恐ろしく感じています。したがって、日本に残って、進学しようと思いました。しかし、私にとって日本教育はとても高いので、難民支援プログラムを探しました。2022年に来日した友達からJapan Education パスウェイズ・ジャパンのことを知りました。N3に合格したので、Japan Educational Pathwaysに参加できました。教育のために、Japan Educational Pathwaysがとてもいい機会だと思って、JEPのプログラムに申し込みました。 私はまだもう1年間早稲田大学日本語教育研究センターで日本語を勉強します。日本語の勉強の後で、早稲田大学の基幹理工学部に入学して、航空宇宙学科を勉強したいです。しかし、勉強したい専門/学科が日本語しか教えられませんから、一生懸命日本語や留学試験の準備をして頑張ります。 大学を卒業したら、日本かウクライナで飛行機やドローンを開発する会社で働きたいです。グローバル化のおかげで、旅行する人の数が増えて、社会の持続可能な発展と平和を確保するために、より多くの国々が互いに協力し始めています。したがって、私は航空宇宙企業で働くことで、航空宇宙技術と社会全体の発展に貢献したいと考えています。 どうぞよろしくお願いいたします。 <卒業生> ウクライナ出身・ダリナさん みなさん、こんにちは!私にとっては、今回で3回目のパスウェイズ・ジャパンのリユニオンです。来週、慶応大学を卒業することをお知らせできてうれしく思います。この機会と、私の旅を通しての継続的なサポートをくれたパスウェイズ・ジャパンに感謝します。 この2年半は、浮き沈みの多い大変な時期でしたが、友人、教授、そしてその過程で出会ったすべての日本人のおかげで、好きな分野である国際関係を学ぶ機会を得ることができました。また、日本を旅行して探索し、ボランティアやインターンシップなど、できる限り多くの活動をする機会もありました。 私の修士論文は、ヨーロッパと北東アジアのstrategic コミュニケーションに関するもので、これは将来、日本とウクライナの架け橋になりたいという私の目標を反映しています。願わくば、私の将来の仕事がこれらの願望に合致することを願っています。私は少なくとも2年間は日本に滞在し、ここでのキャリアパスの計画があります。しかし、それを台無しにしないように、後で共有したいと思います。今週、私も東京に引っ越しますので、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。 最後に、この2年半の間ウクライナ人をサポートしていただいたパスウェイズ・ジャパンと日本の皆さんに感謝したいと思います。これは本当に大きな意味があり、ここにいる皆さんもそう思ってくださると思います。ありがとうございます!

  • 第15回JEPN会合開催報告(オンライン)就活支援とメンタルサポートについて

    JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催し、各大学の取り組みの共有や難民・避難民の学生の受け入れに関する情報提供などを行っています。 会合は2ヶ月に1回程度の頻度で開催され、年に2回は対面会合、それ以外はオンライン会議の形態で実施しています。 1月17日には、28名の関係者が集まり、滞在が長期化し、教育機関を卒業して日本での就職のサポートの取り組みが進んでいる状況をふまえ、以下の内容を話し合いました。 1.避難民の学生の就活の現状について このテーマのもと、来日し、大学での就学を終えつつある2名のウクライナ学生(大学4年生と修士課程2年生)から、実際に経験した就職活動から得られた学びの共有をいただきました。 避難民学生の場合、就活に関する情報の少なさや日本語力の不足などから、日本人学生より活動の開始が遅れるケースも多いようです。 そんな中でも大学の就職センターや パスウェイズ・ジャパン や協力企業の提供するプログラムや情報提供を生かし、自身の目指す夢に向けて努力する姿が語られました。 エントリーシートの作成に時間がかかったり、面接で自己PRをすることに難しさを感じたり、同じ悩みを持つ仲間が周囲にいない孤独感、就職活動に失敗したときの日本での生活の不安など、避難民学生の就職活動の課題も具体的に共有されました。 受け入れ大学へは、就職活動の大変さや、日本語の習得が就職活動成功に直結する可能性が高いことを学生に積極的に伝えることなどが提案されました。 続いて、パスウェイズ・ジャパンの折居より、 日本ICU財団 (JICUF)とパスウェイズ・ジャパンが取り組んでいるJEP ( Japan Education Pathways )プログラム(日本大学パスウェイズより改称)に在籍する学生の就活状況と2025年度就活支援プログラムの予定について共有がありました。 就活の課題と実績についての報告他、今後の取り組みとして2025年3月には難民・避難民の学生が集うリユニオンデイでにて1-2年生向けの就活準備に関するレクチャーを行い早くから就職に向けての準備をサポートする他、、4月以降は職活説明会での自己分析サポート、、企業の協力によるメンターシップ・プログラム、就活のための日本語講座、企業合同説明会など、段階を踏んだ就活サポートの活動を予定していることが紹介されました。 2.メンタルヘルスアンケートの結果報告 次に、日本ICU財団(JICUF)高田氏より、JEP( 日本教育パスウェイズ )にて大学または日本語学校に在籍の学生または卒業生を対象とした調査と、学生を受け入れている教育機関を対象とした調査の結果が報告されました。 概要としては、半数以上の学生がメンタルヘルスの問題を経験していること、教育機関内のカウンセラーの利用が比較的少なく、学校外のカウンセリングや診察が多いことなどがわかりました。 また、費用の問題やカウンセラーと信頼関係を作ることの難しさなどから、専門家のケアを継続的に受けることを断念したケースも見受けられました。 こうした問題に対処するため、調査を実施したJICUFからは、学生へ専門家のリストを配布すること、メンタルヘルスの重要性を訴え、メンタルヘルスに関する偏見を取り除くためのウェビナーやシンポジウムを開催すること、英語で受けられるカウンセリングや対面で受けられるサービスを充実させること、大学や支援機関のスタッフによる定期的な面談、友達作りのためのイベント開催などの対策が提案されました。 教育機関向け調査からは、各教育機関でサポート体制はとっているものの、サポートについて改善の余地があると認識している教育機関が多いことがわかりました。また、学外の専門家のサポートも必要である、という回答が多数を占めました。 学校職員向けの相談先の確保、英語やウクライナ語でかかれる専門家のリスト、緊急時サポートや通院時の通訳の提供に向けてさらに動くべきとの意識がみられました。 メンタルサポートについては、重要なテーマの一つであるため、今回の報告を受けて、今後の対面会合などでも対応策を議論していく予定です。 3.グループワーク「 就活支援等に関するグループディスカッション」 最後に、避難民学生とパスウェイズ・ジャパンの発表を聞いての感想や、課題、事例の共有をグループワークで行いました。 各グループで活発な意見交換がされ、各大学の取り組みや課題などを少人数のグループで具体的に話し合いました。 グループワーク後に各グループで話しあった内容を共有し、全体の学びとしました 。 今後の予定 第16回JEPN対面会合 :2025年3月5日(水曜日)@大東文化会館(東武東上線  東武練馬駅 )※JEPN参加大学限定 JEPN 学生リユニオンデイ :2025年3月17日(月曜日)@文京学院大学(東京メトロ南北線   東大前駅 ) 学生展示、卒業生祝賀会、新入生歓迎会が予定されており、各大学の教職員も招待予定。 ※JEPN参加大学へレセプションへのご参加のご案内を差し上げます。

  • 夏休みに第二回学生会議と第13回大学職員会合開催:難民・避難民の学生・学生サポート団体も交え、受け入れ時の取り組みと就活支援について協議

    JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催し、各大学の取り組みの共有や難民・避難民の学生の受け入れに関する情報提供などを行っています。 大学の長期休暇となる8月には、学生主体の会議と大学関係者主体の会議という、二つの会議を実施しました。 8月8日第二回学生会議 1年ぶりに、難民の背景をもつ学生と、日本国内の学生サポート団体に所属する学生が集まりました。 各大学がウクライナの学生を受け入れてから約2年半が経過し、その間受け入れをしてきた大学やサポート学生がどのように関わってきたのか、広く受け入れの意味も考えながら4つのテーマで議論をしました。昨年と同じ、国際基督教大学ダイアログハウスの国際会議室を会場に、11大学から19名のサポート学生が参加しました。ウクライナの学生5名、シリアの学生1名も参加し、日本での滞在が長くなる中で、学生たちにとって必要なサポートや課題も変化してきています。 そうした変化にどのように対応していくかも含めて、受け入れの意義を考えました。 オープニングの後、学生主体でアイスブレイクを行いました。その後、パスウェイズ・ジャパン代表の折居より、過去の学生会議やリユニオンイベントなどの成果・課題を共有し、今回のグループワークのテーマ、進め方を説明しました。 今回は以下の4つのテーマに分かれてグループワークを行いました。 ①難民・避難民の学生の入学時に、学生が求められていること ②難民・避難民の学生と日本出身の学生の出会いのきっかけづくり ③難民・避難民の学生の就活を、日本出身の学生はどうサポートできるか ④大学が難民・避難民の学生を受け入れる意義 各グループに、サポート学生のファシリテーターが配置され、彼らが中心となってそれぞれのテーマについて、話し合いました。ファシリテーター以外の学生は時間を区切ってグループを移動し、4つのテーマ全てについてディスカッションをしました。 昼食の後、ファシリテーターが各グループで出た意見を総括して発表しました。 テーマ1:「難民・避難民の学生の入学時に、学生が求められていること」について 学生、スタッフ、教授など、立場によってできることが異なること、大学によってもできることが異なるため、それぞれの役割やメリットデメリットについて話し合いが進みました。また、避難民学生への接し方についても、学生むけに研修などがあると良い、といった意見が出ました。 テーマ2:「難民・避難民の学生と日本出身の学生の出会いのきっかけづくり」について 各大学で取り入れられている、バディシステムについての検証をしました。よかった・よくなかったの両方の意見があり、それぞれについて学校ごとに異なる事情も含めて話し合いました。 テーマ3:「難民・避難民の学生の就活を、日本出身の学生はどうサポートできるか」について 多くの学生にとってとても重要な就活についてのグループでは、就職活動を終えたばかりの日本人学生がファシリテーターとなり、日本での就活についてどんな準備が必要かなどの情報を交えながら、議論が行われました。留学生向けの就活情報が少ない、日本独特の就活システムの理解の欠如などの課題をどのように解決できるかが大きなトピックでした。 テーマ4:「大学が難民・避難民の学生を受け入れる意義」について 避難民学生の教育の道を開く、という大きな意義の他にも、日本の学生に与えるインパクトや、国際的な大学として、イメージアップ+多様性への理解などの意義があるのではないかという意見が出ました。 8月28日第14回JEPN対面会合 8月28日(水)に立教大学で行われた第14回JEPN対面会合では、午前中は第2回学生会議でファシリテーターを務めた学生が参加し、学生会議の総括をしました。 その内容を受けて、対面会合では大学関係者が学生とともに同じ内容について話し合い、さらに理解を深め、今後のアクションを考えるステップとなりました。 また、午後には就職活動に焦点をあて、 国際留学生協会の清水逸枝様にご登壇いただき、留学生全般の就職活動について、状況や課題を共有いただきました。 その後グループワークを行い、講演から学んだこと、すぐにアクションにうつせそうなことを話し合いました。 講演からは、就職先を大企業に限定しなくて良いことや、就活のシステムの情報提供が大切なこと、改めて日本語能力が必要であること、日本社会との接点を作り、人脈を広げていくことなどのポイントを学んだという意見が上がりました。 逆に、大学側としてどこまで介入すべきかなどの悩みも共有されました。 また、アクションとしては、キャリアセンターとの情報交換、日本社会との繋がり作りのサポート、就活に関するサポート方法の見直しなどが挙げられました。 様々な大学や学生との繋がりによって、ネットワーク全体で今後の体制をどうしていくべきかを検討したり、グッドプラクティスの共有ができることが何よりの成果だと感じさせる会合となりました。 今後も教育・就労を通じて日本に難民・避難民の学生を受け入れる教育パスウェイズの発展のため、定期的に会合を行ってまいります。JEPNへの参加にご興味のある方は、以下よりお問い合わせください。 お問い合わせフォーム

  • 第11回会合:ウクライナ避難民の学生・学生サポート団体も交え、受け入れ時の取り組みと就活支援について協議

    JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催し、各大学の取り組みの共有や難民・避難民の学生の受け入れに関する情報提供などを行っています。各大学がウクライナの学生を受け入れてから約2年が経過することを踏まえ、これまでの受け入れの振り返りと、今後重要となる就活支援をテーマに、2024年3月8日(月)に対面会合を開催しました。明治大学に会場を提供いただき、当日は対面の会場に11大学から19名が参加、また、関西地域の2大学4名の方がオンラインで参加し、合計13大学26名が集いました。また、ウクライナの学生5名、受け入れに関わる2つの大学の学生団体のメンバー4名も参加し、学生の視点から見えた課題や今後の提案を共有していただきました。 セッション1:避難民の学生の受け入れを振り返る:実績と教訓 午前中のセッションでは、ウクライナの学生の受け入れを振り返り、今後への教訓を話し合いました。 まず、上智大学で難民のサポートを行う学生団体Sophia Refugee Support Group(SRSG)から、受け入れに際しての大学とSRSGによる取り組みの紹介と、より良い受け入れに向けた課題提起がなされました。その中では、オリエンテーションの実施など学生の生活の立ち上げに効果があった施策があった一方で、継続的な関係構築には課題が残ったことが共有されました。今後に向けては、大学内で難民や人道危機についてもっと広く周知をすべきではないか、ウクライナだけではなく他の難民に背景のある学生にもどのようにすれば広げられるのか、という課題が参加者に投げかけられました。 続いて、現在JEPNの大学で学ぶウクライナの学生3名から、自身の経験を共有しながら、今後に向けた提案がありました。来日当初に、日本語でのコミュニケーションや銀行口座の開設・病院など様々な難しさがあった経験を共有しながら、大学や学生団体、寮などでのサポートが役立ったことを話していただきました。今後に向けては、大学での成績付けなど学業を続けるためのより詳しい説明や日本人や他国の留学生などと協働するイベントの開催といった提案がされると共に、バディシステムといった形式ではなく個人として友人関係を築いていきたいという希望も共有していただきました。 そして、大学からは創価大学と長崎大学の職員から、大学での避難民学生への支援とそこから見えた課題、今後の展望についてお話をいただきました。その後のグループワークでは、大学職員、ウクライナ避難民の学生、学生団体のメンバーが1つのグループに混ざりながら、各大学でのグッドプラクティスの共有と今後の受け入れに向けた改善点について話しました。 (左より上智大学の学生の発表、ウクライナ学生の発表、創価大学の発表) セッション2:ウクライナ学生の就活支援にどう取り組むか 午後のセッションでは、今後重要となる就活支援をテーマに行いました。 まず、上智大学のキャリアセンターの担当者より、留学生が直面する日本の就活支援の難しさと上智大学での取り組みについて発表いただきました。海外と日本では、就活のスケジュールや選考で求められる内容が大きく異なり、留学生はポテンシャル重視の日本での新卒採用の知識や、選考過程で必要なアピールポイントが不足しがちであること等が共有されました。そのため、大学側から早い段階から情報提供し、学生がインターンシップなど日本企業で働く経験を持つことが重要であるとの提案がありました。 その後、実際に就活に取り組むウクライナの学生から、現在までの就活の模様と苦労した点、また今後に向けてどのようなサポートが望ましいか提案がありました。 2名の発表をうけて、グループワークでは各大学での現在の取り組みと課題、今後取り組むべきことについて協議しました。学生のグループでは、当事者の視点から、就活における課題と今後自分が取り組むこと、大学側に期待することを話し合いました。 (左より上智大学キャリアセンターの発表、ウクライナ学生の発表、グループワークの発表) 2つのセッションとも、大学側の視点と学生の視点の両方が入ることで議論が深まり、参加した大学の方からは「学生がどのように思っているか、率直な思いを知ることができ、今後の取り組みを考えるための新しい視点を得ることができた」といった感想をいただきました。 就活支援に関しては、事務局を務めるパスウェイズ・ジャパンでも、学生向けの情報提供や企業とのネットワーク構築、採用に関心を持つ企業と学生が交流するイベント開催等、活動を拡充しています。JEPNでは、学生に向けた機会や情報を各大学の方々と共有しながら、難民・避難民の学生が各自の目指すキャリアを見つけ実現できるよう支援していきます。 今後も教育・就労を通じて日本に難民・避難民の学生を受け入れる教育パスウェイズの発展のため、定期的に会合を行ってまいります。JEPNへの参加にご興味のある方は、以下よりお問い合わせください。 お問い合わせフォーム

  • JEPN会合を対面で開催いたしました

    2023年4月18日火曜日 10:00 a.m.-15:30 p.m. JEPNではネットワーク参加大学による会合を定期的に開催しています。 この度、ネットワーク結成後初めての対面での会合を国際基督教大学ダイアログハウスを会場に開催いたしました。 16大学の関係者が集まり、各大学の事例共有、情報交換などを行いました。また、JICUFより、12月に日本で行われる「教育パスウェイズのためのグローバルタスクフォース」に関する説明や、パスウェイズ・ジャパンより、「教育パスウェイズの必要性と必要最低基準の順守に関して」と題し、参加者への説明を行いました。 オンラインで話し合いを重ねていた各大学の担当者が一堂に会し、ウクライナ人学生の受け入れに関わるさまざまな気づきや学び、課題を共有し、有意義な1日となりました。 JEPNでは、今後も日本における教育パスウェイズの発展のため、定期的に会合を行ってまいります。 JEPNへの参加にご興味のある方は、以下よりお問い合わせください。 お問い合わせフォーム


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