「JEPN学生リユニオン・デイ」を開催しました
- JEPN staff
- 4月17日
- 読了時間: 4分
更新日:4月22日

JEPNでは、日本に受け入れた難民の背景を持つ学生たちが集まり、他の学生や企業の方など様々な方々の交流をもち、今後のキャリアについて考えるために、毎年3月に「学生リユニオン・デイ」を開催しています。 今年は、学生同士の繋がりを深めるため、日本の大学生のほか、難民・避難民の学生との交流に関心を持つ高校生も参加。難民・避難民の学生58名、企業・行政の方などゲスト46名、大学生・高校生42名、スタッフ23名、合計169名が集う盛大な会となりました。
卒業後のキャリアへ動く一歩となる「就活レクチャー」

「リユニオン・デイ」は自身を振り返り今後のキャリアを考える機会にもなります。今年は、日本での就活に早期から準備し、海外に比べて早期から開始する日本の就活に乗り遅れることなく進路選択ができるよう、非正規生と学部の1−2年生を対象にした就活のレクチャーを行いました。当日は、留学生支援ネットワーク (Bridge&Partner Japan) 國井久美子様を講師に招き、日本の就活の特徴や企業の評価基準、スケジュール、試験の内容など、就活に関して早期に知っておくべきことについて網羅的にお話しいただきました。
様々な目的に合わせて交流を深める「カフェトーク」

その後、コーヒー等をのみながらリラックスした雰囲気の中で話し、交流を深める「カフェトーク」を実施しました。テーマを大きく2つに設定し、採用・インターンに関心を持つ企業の方に参加いただき、仕事やキャリアについて話すグループと、先輩学生がファシリテーターとなり日本の生活や文化などについて話すグループに分かれました。各グループとも和やかな雰囲気の中、学生たちは、就活の進め方や学生時代に頑張ること、入社後の仕事について質問し、将来のキャリアを具体的に考えていく機会となりました。
難民・避難民の学生と大学生・高校生が交流する「ブースタイム」
カフェトークで交流を深めた後は、学生がグループごとにブースを設け、参加者がブースを回る中で交流を深めました。ウクライナの学生は伝統的な人形作り、シリアの学生は料理やアラビア習字と、それぞれ文化紹介のブースを設け、多くの参加者が集まりました。また、8校の大学・高校の大学生・高校生達が、自分たちの活動紹介や参加者が楽しめる日本の文化紹介のブースを出展し、難民・避難民の学生も日本の学生との交流を楽しんでいました。

その後のパフォーマンスタイムでは、ウクライナとシリアの学生が歌のパフォーマンスを披露。日本の参加者にとっては初めて聞く音楽でしたが、会場が一体となって盛り上がりました。
最後に行われたレセプションでは、難民・避難民の学生を支える企業・行政・財団の方にもお集まりいただき、新しくプログラムに採用された学生を歓迎すると共に、今年大学を卒業する学生の門出を祝しました。
*新入生と卒業生のスピーチはこちら

参加者のコメント
難民・避難民の学生
他の学生がどのような状況なのか知ったり、同じ状況を経験した他の学生から将来のロードマップを聞いたりすることができました。
普段出来ない経験もたくさんあって、とても充実した時間を過ごすことができました。
普段会うことのない様々な方々と話したり、親しくなったりすることができました。そのような方々と話すことで、たくさんの新しい視点を得ることができました。
ブース出展した大学生・高校生
避難民の方や他の大学の学生と関わる貴重な機会となりました。展示をきっかけに様々な人と交流を深めるきっかけとなりました。また、自分たち以外の団体がどのような活動をしているのか知るきっかけとなり、難民・避難民の学生の方だけでなく団体同士での連携や交流を深める機会となりました。
初めてイベントに参加しましたが、日本語が上手な方ばかりで驚くと同時に、新たな知識を得られたり、実際に交流できたことは貴重な経験になりました。
難民という共通のテーマに関心を持った方たちと会話したり、ときにはお褒めの言葉をいただけたりととても貴重な経験になりました。
ゲスト
初めて参加しました。語学力(英語)はもちろん、ITスキルや社会に対する意識が高い学生が多くいることがうかがえ、また、日本で就職したい、という強い意欲もある学生たちが多く驚きました。
様々な学生と直接、気軽にコミュニケーションをとるいい機会でした。イベントは 居心地がよく、オープンな環境で、 学生について学ぶことができました。
みなさん具体的な夢や質問をお持ちであることは非常に良かったと思います。
JEPNでは、今後も、難民・避難民の学生同士、日本の学生、企業など社会の様々な方がつながる機会を作りながら、難民・避難民の学生の受け入れが日本で広がるよう取り組んでいきます。
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